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新年のご挨拶と椎間板ヘルニアの原因
- 2019年01月09日
- 新年 あけましておめでとうございます。
旧年中は皆様に何かとお世話になり、心より御礼申し上げます。
今年も皆様の健康生活の一助となるよう、誠心誠意 心がこもった施術ができるよう頑張りますのでよろしくお願い申し上げます。昨年の治療実績から見る傾向
昨年は腰痛治療にお越しになられた患者さんは712人おられました。
数は例年よりも比較的少なかったですが、重症患者さんが多くおられた反面、「この程度で長年悩まれておられたの?」と思える症例も少なくありませんでした。
では、腰痛でよく見られる原因をお話しようと思います。腰痛でよくある原因
腰痛の原因は様々で、よく知られた病変に腰部椎間板ヘルニアとか、腰部脊柱管狭窄症などが挙げられます。
まず腰部には5個の骨がありますが、それを腰椎又は椎骨と呼び、その前方を椎体、後方を椎弓と言います。
5個の椎骨が積み重なっているわけですが、椎体と椎体の隙間にクッションとして存在するのが椎間板です。
また後方の椎弓には縦に繋がるトンネルのような空間があり、これを脊柱管と言います。
脊柱管には頭部から出た神経の束である脊髄が入っており、頸部の椎骨(頚椎)から背部の椎骨(胸椎)、更にその下に存在する腰部の椎骨(腰椎)へと下降するのです。椎間板ヘルニア
椎間板ヘルニアとは、加齢や姿勢など何らかの原因で飛び出した、椎間板の中心に存在する髄核と呼ばれる部が、後方にある脊髄を圧迫する病態を言います。
また狭窄症とは、脊柱管の内腔が狭まって起こる病態を言いますが、原因として個々の椎骨同士を結んでいる靱帯の骨化や、背腰部の自然な彎曲が失われ、結果として脊柱管の内腔が狭まったものを言います。
他の腰痛の原因として挙げられるのが腰椎分離すべり症と特発性腰痛があります。腰椎分離すべり症と特発性腰痛
分離すべり症とは、スポーツなどで腰に過大な重圧が加わり、それに耐えられなくなった腰椎が前と後、つまり椎体と椎弓に分離することを言います。
その状態では前方、つまり椎体には上半身の体重が罹っているため動くことはありませんが、椎弓は上下の筋肉や靱帯が繋がっているため、前傾姿勢などで移動するのです。
椎弓が上下に動けば、脊柱管の後方のカバー(脊柱管の後方)が無くなるのですから、神経の束である脊髄がむき出しとなり、種々の圧迫にさらされることは間違いの無いことなのです。突発性腰痛はレントゲンでは原因が分からない
外科的手術を避けたいとおっしゃる人の治療は、上記の何れの疾患でも良姿勢の回復が基本となり、征服が図られればその疾患に応じた施術を行なうことになります。
特発性腰痛とは、レントゲンやCT、MRIなどの画像検査では異常は見つからず、原因の特定できない病態を言います。
これには背腰部の筋肉疲労も含まれ、仕事やスポーツ習慣などで酷使された筋肉が悲鳴をあげているわけですから、充分な休養と湿布などで寛解するのですが、腰部以外が原因で起こる腰痛は腰だけを治療しても意味がありません。腰部以外の原因
腰部以外が原因で起こる疾患には下肢の異常で起こることが多く、例えば脚長差や外反股が代表的なものと言えるでしょう。
脚長差とは、仕事や日常生活の癖でどちらか一方の足に重心をかけることが多く、もう一方の足は股関節や膝関節の完全伸展ができない状態のまま生活されておられる人に起こる疾患と言えるでしょう。
そのような人の膝は、大腿骨と脛骨の関節(膝関節)の隙間が狭まっていることが多く、腰は、完全伸展できない側に傾くのですが、これを側弯症と言います。
ですから背腰部のバランスが失われた筋肉は、それを補おうと常よりも過剰な負担が罹るのです。
私の治療は緊張を余儀なくされた腰部や下肢の諸筋肉を緩ませ、膝関節の関節裂隙を広げたうえで脚長差を矯正するのです。
他の疾患でも腰痛を発症することがあり、一例を挙げますと尿道結石や婦人科疾患(卵巣嚢腫や子宮癌など)の放散痛として起こることもあるようなので、ご注意ください。
外反股につきましては、既にフェースブックで掲載しておりますのでそちらをご覧ください。
著者プロフィール
兼田 茂和
国家資格あん摩マッサージ指圧師保有。
日常的に抱えている慢性痛に対し、その痛みの原因を追究して根本を改善することで、痛みの軽減を目指します。日々、人の命を預かる重みを感じ、ひとりひとりに合った施術で、最後まで誠心誠意施術致します。
WEBサイトの営業電話はお断りしております。