滋賀県、腰痛治療

治療の概念

血液循環のメカニズムについて

私たちの身体は、恒久的に身体の末端にまで血液を送り続け、その組織に栄養を与えているわけですが、外部環境の変化や身体に生じた異変などにより血流障害が生じたりした時、その周辺に痛みや凝り感などの違和感を感じる事になります。

血液循環のメカニズムとは、心臓と血管は、自律神経によって支配されており、血管は頭部に存在する「延髄」にある血管運動中枢の支配により血管系が変動し、秒単位の速さで血流量が調節されています。

自律神経の交感神経は、心臓の機能にたいして促進的に作用し、副交感神経は心臓にたいして抑制的に作用し血管を拡張させます。
動脈管には圧受容器が存在し、血圧が下がりすぎたり、血液量が不足すれば交感神経が作用し、恒久的に血圧は安定した状態で維持されるのです。
血管内は赤血球・白血球・血小板のような血液細胞は勿論、その他にも酸素・栄養素・各種ホルモン・代謝産物その他様々な物質や体温も血液と一緒に流れており、目的とする筋肉や内臓細胞を生命維持に働いています。

余談ではありますが、血管壁も血液により栄養されており、血量が減少すると血管壁も脆弱になり、脆弱になった血管壁は常に破損や断裂の危険にさらされます。
手足の先に冷え感を感じておられる人でしたら、体温を送り届ける役目もしている血液が到達し難い状態になっている事が予想されるわけです。

血行と痛みの種類の関係

自律神経の働きで、目的とする筋肉や臓器などの組織に栄養を与える血液量を調節しているわけですが、例として筋肉は、運動(筋肉活動)していない時は血液量を少なくしても問題ありませんが、筋肉活動が活発な時に血流量が少ないと、負荷が重く感じたり、もっと著しい場合は筋肉そのものに痛みを生じますがこれを深部痛と言います。

表皮が受傷した場合等に起こる痛みを「表在痛」と言い、局在性がはっきりしており、受傷した場所に限定した痛みです。

一方深部痛は、体内の組織が刺激されて生じる痛みでありますが、一般に局在性に乏しく、持続的な疼くような鈍痛で内臓痛に近い性質を持ちますが、この中には激しい運動後や、筋の循環障害による筋痛、脳の血行障害や脳圧の変化などによって起こる頭痛などがあります。

器官や臓器の異変を受ける受容器は自立神経終末と言われ、神経伝達物質により障害を受けている箇所の存在を刺激として脳に伝えます。

筋肉の凝りなどで血流が滞り、必要とされる器官や臓器に血液が送られてこない時には、上記の作用の如く自律神経のはたらきにより血流量を増大しますが、それでも筋肉の凝りなどで血流が改善できない場合、損傷された組織の細胞から局所的に化学物質が放出される事により、疼痛が起こると考えられています。

この化学伝達物質は、受容器に対して、興奮性や感受性を高める作用を持つので、発痛物質と呼ばれており、プロスタグランジン・ブラジキニン・セロトニン・ヒスタミン・アセチルコリン等が含まれます。

筋肉の凝りなどで、頭部や肩や腕、殿部や足の血流が悪くなり、じっとしていても疼くような自発痛を感じたり、腕や足を動かそうとして痛みを感じる理由はこれでご理解いただけるでしょう。

この状態でただ鎮痛剤を服用して痛みを止めただけなら、頭部や手足やその他の組織に「ここに血流障害などの異常を起しているところがありますよ」と知らせている神経伝達を、「うるさい、黙れ!」と黙らせるのに等しい行為だと思いませんか?

このような血液不足が続き、細胞に栄養が行き渡らないと最悪の場合細胞壊死に繋がる事はおわかりいただけるのではないでしょうか?

刺激による自覚症状の軽減と弊害

肩凝りを感じて肩叩きで少しの間凝り感を感じずにいられるのは、表在刺激を与える事で深部刺激を脳に感じさせる事ができるのですがそのメカニズムとは、深部感覚を伝える神経よりも表在感覚を伝える神経のほうが先に頭脳に届くため、一つしかない受容器には後に届いた深部感覚が受容されないため、先に届いた表在感覚が消えるまで感じることが無いからです。

表在痛ならば湿布などで改善は期待することができますが、深部痛ではその効能が届き難いため、凝りの自覚症状は軽減しても深部感覚である凝り感は湿布の効能が薄れてきたなら再び肩凝りを感じてしまうのです。

これでお判りいただけると想いますが、電気刺激や素人の行なうマッサージや湿布などでは原因の排除には至らず、症状を長引かせてしまうわけです。

中には「数日我慢していたら凝り感は軽減した」とおっしゃる人もおられるのですが、それは気候の変化などで気圧が上がり、幾分か血流改善ができたためで、その時はまだ自覚症状は稀薄でも身体各部では組織の萎縮が進行しており、再び気圧低下が生じれば前回よりも強いこり感を感じてしまわれます。

脊柱管狭窄症・椎間板ヘルニアを正しく理解すること

首から腕・背腰部から足の症状で見られる疾患では、脊柱管狭窄症や椎間板ヘルニアがあります。

頚椎から腰椎まで身体を支える一本の柱のように構成されるこの骨を脊柱と呼び、内部に脊髄を格納している部を脊柱管と呼びます。
この脊柱管が先天性又は発育性に狭小であったり、後天性に狭小化したもので、種々の疾患にみられる病態を脊柱管狭窄症と呼びます。

腰椎部、次いで頚椎部に多く、前者では間欠性跛行や根性疼痛、後者では脊髄症状の原因となります。

後天性では、およそ年齢的変化が加わって発症するので、中高年者に多く見られる疾患です。 脊柱の生理的弯曲が失われた状態では、頚椎・胸椎・腰椎の何れか又は数ヶ所で生じた異常な弯曲(後弯・側弯)により、狭くなった脊柱管内で骨の圧迫により神経に障害を与えている物で、疼痛や痺れなどの自覚症状を発症します。

著しい場合では、疼痛や痺れで止まらず、心肺機能障害、時には神経症状を呈することもあります。
病院での治療では、原因疾患のある場合にはこれに対する処置と変形矯正とを併せ考える事となりますが、一般には保存療法(とくに成長期における装具や体操療法)が用いられ、変形の程度・年齢・合併症の種類と程度により、手術療法(変形矯正と固定)が選択されます。

椎間板ヘルニアは、頚椎・胸椎・腰椎のどこでも発生しますが、下部腰椎の二椎間に発生するものが殆どであるので、椎間板ヘルニアと言うと腰部のものを指すことが多いのです。

頚椎椎間板ヘルニアは、四肢(左右の手足)不全麻痺を、胸椎椎間板ヘルニアは両下肢麻痺を呈します。
一方腰椎椎間板ヘルニアは、神経根の刺激症状を、時に馬尾神経麻痺、つまり腰部のヘルニアは腰痛症と坐骨神経痛の原因疾患としての頻度が高く、若年者から高齢者にまで広く発生します。

その診断は、神経学的所見の他に徒手テストである下肢伸展挙上試験(ラゼーグテスト)が陽性であることから診断されます。

画像診断は、以前はミエログラフィーによっていましたが、最近はMRI検査により診断が容易になった反面、無症候性(無症状)のヘルニアが多数見つかる問題も生じています。
それにより腰痛を病院で検査した結果、無症候性のヘルニアを腰痛の原因と間違える失敗例が多発し、手術しても腰痛が改善しないと言う患者が多発したのでした。

現在は、症状の原因が明らかなヘルニアによると確定できなければ手術を躊躇う病院が多く、その多くが湿布や鎮痛剤の投与、時には電気療法(低周波パルスなど)等で行なわれる対処療法が選択されます。

対処療法を続けた場合でも症状が重篤化する事も多く、腰痛に加え下肢(足)痛が進行し、起立困難や歩行不能に陥る患者も少なくないと言われております。

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  • 腰痛の原因になる歩き方

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