滋賀県、腰痛治療

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腰痛などの慢性痛でも、他に痛みや違和感があれば全部教えて!

2019年11月05日
当院は、腰痛などの慢性痛の治療を専門として施術を行っています。

治療を始める際は他の医療施設と同様、どこが痛いのか・どんな不自由を感じているのかなどを問診でお伺いします。
さらに痛みや不自由が生じた時期にどんな事(或いはどんなお仕事)をされて起きたのか、起因となる身体の動きも伺います。

次に既往歴や内服薬の有無など諸々お聞きして、最後に他の箇所で気になっておられる症状の有無を確認します。
その後、痛みの程度などを知るために触診をして治療に取りかかります。

しかし、患者さんご自身がその場ではお忘れだったり、その症状の治療は「ここでは無理だ」と自己判断して、体の別の痛みや違和感を教えてくれないこともよくあります。

そこで今回は、痛みや違和感のある箇所をすべて伝えることの重要性をお伝えしようと思います。

教えてもらえない症状の例

頭部の症状ではめまい・難聴・片頭痛など、頸肩腕部の症状では凝りによる痛みや痺れ・関節可動域制限などを主訴として強く訴えられることが多いです。
しかし私はそれを聞いて、「えっ それだけ?」と思わず口に出してしまうことがあります。

例えば、待合室から治療室へ歩く際に感じる異常を、問診で私が指摘するまでおっしゃらなかったり、診察椅子に座ったときに姿勢が悪く、身長のわりに目線が低かったり上半身を支えるように太腿に手を置いたり机に肘を突いたりすることがあります。

前者の場合、下肢に異常があるために歩き方がおかしくなっていることが多く、後者の場合は、背中に異常があり姿勢を保つことがつらいといったことが挙げられます。
ですが、その異常を「膝や足首が痛くありませんか?」や「姿勢を正しくするのが辛いんですか?」のようにこちらから確認しないと教えてもらえないことがよくあります。

主訴が下半身の場合、腰と殿部(尻部)と下肢(脚部)などが痛いとか痺れるとか、曲がりきらない・伸びきらないと訴えられることが多いですが
その場合も「えっ それだけ?」と言いたくなることがあります。

脚に症状があれば身体のバランスが崩れ、体幹が左右に傾いていたり、背や腰のカーブが正常とは異なっていることも珍しくありません。

体幹が左右に傾いてしまうと、一方の肩は下がり横のバランスを取るために、頭部はそれとは反対側に傾いてしまいます。
そうなると、頸部の筋肉は一方に過伸展してしまい、その反対側の頸部の筋肉はたるみます。

背や腰のカーブが正常ではない場合、背腰部の筋肉は常に過伸展している状態です。

また、背屈する活動が乏しくなった背腰部の筋肉は細くなり、萎縮してしまいます。
さらに頭部は前方に傾くため、前方に傾いた頭部を支える背部や頸肩部の諸筋肉は常に大きな力がかかった状態で頭を支えます。
つまり、常に過緊張の状態になっているので、筋肉が凝らないはずがありません。

さらに過伸展以外の症状では背が丸くなることで胸郭がすぼみ、100%の深呼吸が難しくなります。
特に喘息の自病をお持ちの人は、咳なども背や腰のカーブが正常な人に比べ、より強い苦痛を感じてしまいます。

そして胃に肝臓が圧しかかるため、胸焼け感や胃のもたれの原因となります。
この現象に関しては、消化器内科医の論文で証明されているため、ご存知の方もいらっしゃるのではないでしょうか。

肩凝り知らずは危険

中には[肩凝り知らず]という方もいますが、その場合凝っていないのではなく[凝りを感じることができていない]と言うのが正しいです。
ここまでお伝えしてきた姿勢の人なら、必ず筋肉が過緊張しています。

頸肩部の諸筋肉の凝りによる弊害は、以前に何度かホームページでご紹介していますので、省略いたしますが、とにかく[肩凝り知らず]の人ほど厄介なことはありません。

何故なら、頸部の諸動脈の拍動が薄い人であれば、通常その人が頭痛を感じるところで頭痛を感じられないからです。
つまり、治療を行って頭痛がなくなったとしても、頭が軽くなったとは感じられないのではないでしょうか。

肩凝りやそれに関連した自覚症状を感じにくい人は、いくら血流が改善しても、治療の効果を感じることがないと言うことになります。

実は、頭部の血流が悪くなると、眼や耳の機能が低下するだけではなく、血管壁も脆くなってしまいます。
脆くなった血管は一部破損の危険性があり、脳内出血の恐れもあります。

膝痛はほとんど教えてもらえない

一番自覚症状を教えてもらえないのは膝痛で、当院に来られる前に既に他の病院などを受診している場合です。

その多くは[変形性膝関節症]と言われる症状で、膝関節の一部に異所性化骨と呼ばれる骨の棘ができ、腱やその他の組織を傷つけ痛みを感じます。
ご存知の方もいらっしゃるかもしれませんが、痛みを受容する神経は骨には存在しません。

痛みは膝の曲げ伸ばしに関わる筋肉や腱で感じることが多く、他の要因としては関節の炎症で関節を包む関節包と呼ばれる袋が大きくなり、周辺の皮下組織を圧迫することで感じることもあります。

筋肉や腱に問題があれば、その部分を治療することで痛みの原因を緩和させることができます。
また、歩行に問題があれば、その悪癖を治すことで痛みの再発が予防できます。

既に、本来骨が存在しない場所に骨が形成される異所性骨化が起こっている人であれば、歩くたびに関節の尖った骨が関節周囲の組織を引っかくため痛みを感じます。
しかし、まだ軽症の人であれば、狭くなった大腿骨と脛骨の隙間を徒手矯正で開けることで改善が見込めます。

但し、これは変形性膝関節症を治すものではなく、ましてや異所性骨化を治療するものではありません。
あくまでも痛みを取り除く治療で、今までに隙間を開ける治療を施した患者さんは、2から3ヶ月程度は「また痛くなった」と言われることはありません。

統計を取ったわけではないので、確かなことは言えませんが、スリッパや長靴を履くことの多い人やしゃがみ姿勢が多い人では症状を訴えられる頻度が多いように感じます。

足首の場合、可動性が悪かったり可動域に制限のある人もいますが、それほど重篤とは考えておらず、教えてもらえないことがあります。
動かし難さは感じていても、「こんなものまで治してくれとは言い難い」などと思われることが多いようですが、それが次の疾患のきっかけになります。

足首の動かしづらさは、アキレス腱の柔軟性に問題のある場合が多いです。
脹脛の諸筋(腓腹筋・ヒラメ筋)の血流が悪くなり柔軟性がなくなることが多いのですが、足首が動かしづらくなると膝への負担が増える危険性があります。

なので、「これぐらいなら」と我慢せずに、痛みや違和感を教えてもらえれば改善の方法がありますので、遠慮せずに主訴として伝えてください。

まとめ

今回お伝えしてきたように、たとえ問診で訴えられなかった症状でも、触診の結果を伝えたうえで、治療を拒否されない限りは治療を施しています。
今の所「触ってもらわなければ良かった」と言う言葉を頂戴したことはありません。

完治を確約できない場合もありますが、他の医療機関で既に診てもらっていることでも、痛みや不自由を感じているのであれば「ダメもと」で教えてもらえると改善の可能性があります。

なので、少しでも違和感を感じている箇所があれば、遠慮なく教えてもらえればと思います。

著者プロフィール

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兼田 茂和

国家資格あん摩マッサージ指圧師保有。
日常的に抱えている慢性痛に対し、その痛みの原因を追究して根本を改善することで、痛みの軽減を目指します。日々、人の命を預かる重みを感じ、ひとりひとりに合った施術で、最後まで誠心誠意施術致します。

お気軽にお問い合わせください tel:090-9217-2959 WEBサイトの営業電話はお断りしております。

  • 腰痛の原因になる歩き方

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