滋賀県、腰痛治療

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病院に行くほどではないけれど1 : 出産を境に体型と歩き方が変わった?

2024年05月01日
先月までは何らかの理由で通院期間が長くなったり、患者さんの都合で完治を目指さないとか、完治が果たせないと言う症例をご紹介してきました。
前回の症例は、骨粗鬆症の人が脊柱管狭窄症を発症させられ、背腰部や下肢に痛みを感じられて退職を余儀なくされたにも拘らず、症状が改善されなかった人のお話でした。
私の施術で下肢は正常に戻せたのですが、脊柱に強い圧を加えることが難しく、不完全な矯正しか果たせなかったのですが、何とか疼痛の発生を食い止めることだけはできました。
しかし問題は日常生活で改善時の姿勢が崩れる恐れがあり、痛みを感じられたらその都度再来院していただくことにしたのです。
今月からのテーマとして、病院を受診するほどでも無いような痛みや、日常ちょっとした不自由さを日頃から感じておられた人の症例をご紹介させていただこうと思います。
第一回目の症例は出産を境に体型が変わり、自他共に歩行に違和感を感じておられた人のお話です。

実例:出産後に歩き方が変に + 以前のズボンが履けない


隣市在住のEさん三十二歳は看護士をされてます。
当院を訪れられる二年ぐらい前に出産されたのですが、一年の育児休暇をとって復職後に身体状況に異変を感じられました。
職場復帰されて当日、ロッカーで白衣のズボンが履けないのです。
お腹を凹ませるなどして苦心し、何とかしようとされたのですがお尻の辺りでつっかえ、無理やり履こうとされたのでしたがやはり無駄な努力でした。
育児休暇中でも多少は下半身の周囲の異変?を認識されておられ、それを見越しての出勤だったようでしたが予想以上の体型の変化だったようです。
総務課でサイズアップのズボンの借り与を受け、やっと事無きができたと思えば丈が長く、已む無く安全ピンで応急処置して勤務されたようでした。
育児休暇中は外出で長距離を歩くことは少なく、更に長時間の立ち仕事も無かったのでしたが、職場復帰されたのですから初日は随分辛かったようです。
一番疲労を感じられたのは下腿部で、帰宅時には下肢がパンパンに張っていたそうです。
自分の歩きに異変を感じられたのは数日後で、積雪の上を歩いた自分の靴跡を見られた際でした。
まるで高齢者の歩きのように小股で左右の靴跡の間隔が広く、しかも踵を擦って歩いたのか、靴裏の三分の二ほどの幅で前後の靴跡が繋がっていたようです。
以後Eさんはしっかり足を上げた歩行を心がけたのですが、逆に他人からは変な歩き方と見えたようで、「貴方、歩き難そうに歩いてる」と指摘されてしまいました。
異変はそれだけでは済まず、歩行時に膝周辺に痛みを感じるようになられました。
同僚の理学療法士に相談しても、痛みを感じるところがその日によって違うことから発症原因の特定には至らず、医師にも相談できずに当院を訪れられました。

結論と治療


Eさんの状態を一言で言うと、出産後の骨盤矯正が甘かったと言えるでしょう。
結果、左右の股関節間が広がったことで膝と爪先の胞肓が変わり、出産前は進行方向に向いていた膝や爪先が歩行時にそとに向くようになってしまわれたのです。
ご本人もそれを自覚され、何とか前に向くように心がけられたのですが不充分だった用でした。
看護士の制服は以前とは違い下半身は白衣のズボンですので、客観的には普通に歩いているように見えたようでしたが、ご本人は相当の努力を要しておられたようです。
その無理が祟って膝のあちこちに動作痛が生じ、痛みを庇うあまり他人が見て変な歩き方になったのでしょう。
治療は仙腸関節に関わる諸筋肉を緩ませ、慎重に弱い圧力から徐々に圧を上げ、幾度か歩行を確かめていただきながら骨盤矯正を果たしました。
施術に要した時間は20分ほどで、疲労した膝関節に関わる諸筋肉のケアを施して終了しました。
前述のようにEさんがお尻が大きくなって、制服のズボンが履けないと感じられたのは骨盤がまだ広がったままだったためで、出産後の骨盤矯正が不自由分だったのが原因です。
他にも長時間の立ち仕事や歩行、姿勢を屈めての作業などで下半身が疲労しやすくなったと感じられるのは、出産前と股間の幅に違いができたためです。
当院でこのような症例を見ることが多く、その多くは下半身の疲労を感じられて歩行がままならず、「こんなことで病院なんて」と思われた人が多いように見られます。
ですから、身体状況に異変を感じられたら、当院のような徒手矯正ができる治療院を受診されることをお勧めします。

著者プロフィール

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兼田 茂和

国家資格あん摩マッサージ指圧師保有。
日常的に抱えている慢性痛に対し、その痛みの原因を追究して根本を改善することで、痛みの軽減を目指します。日々、人の命を預かる重みを感じ、ひとりひとりに合った施術で、最後まで誠心誠意施術致します。

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