滋賀県、腰痛治療

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病院に行くほどではないけれど9 : 首の凝りによる腕の痺れ

2025年01月06日
新年おめでとうございます。
今年も当院のホームページをご覧いただいて有難うございます。
今年も皆様の日常生活のお役に立てるよう、なけ無しの頭脳を振り絞り記事を載せたいと存じますのでよろしくお願い申し上げます。

さて、前回は天候が悪くなる頃やその最中に、頭部の症状として頭痛や眩暈などを感じられる症状についてご紹介しました。
その原因は首凝りで、固くなった筋肉が頭部を栄養する動脈を締め付け、血流が悪くなることで生じる症状でした。
ですからクリニックで処方される薬や市販の鎮痛剤で対処しようとしても一時的で、起因となる筋肉を緩ませねば根源が取り去れないと言うお話でした。
今回の症例も頸部の諸筋肉が凝ることで起こる疾患で、日常動作ではそれほど支障はありませんが、ご本人にとっては著しく不快な症状です。

頸部の筋肉が原因で生じる上肢の痺れとは


前回ご紹介しました胸鎖乳突筋に次いでよく過緊張する筋肉は斜角筋と呼ばれる筋肉で、首の深部で頚椎の側面にある細長い紡錐形の筋が影響するのです。
前から順に、前斜角筋・中斜角筋・後斜角筋の三筋を言いますが、起始は何れも頚椎横突起で、停止は前斜角筋と中斜角筋は第一肋骨に、後斜角筋は第二肋骨に停止します。
作用は3筋共に肋骨を引き上げて胸郭を広げ、吸息筋としてはたらきます。
前斜角筋と中斜角筋との間の隙間を斜角筋隙と言い、ここを腕神経叢(腕に行く全ての神経)と鎖骨下動脈が通ります。

この斜角筋隙が前・中・後斜角筋の凝りによる締縮や浮腫により狭くなると、腕神経叢や鎖骨下動脈を圧迫して、首・肩・腕の痺れと痛み 或いは筋の萎縮が起こることがあります。
手指や掌の症状には、以前ご紹介しました前腕部の諸筋の凝り(過緊張)によるものがありますが、それとは別の症状とお考えください。

もしその症状で病院を受診されたなら、レントゲンやCT或いはMRI検査などが行なわれるでしょう。
整形外科的治療は頸部への注射や種々の投薬などが考えられますが、期間を経ても症状が寛解しない場合は最悪の場合、神経の出口を広げる目的で頚椎の手術が選択されるかもしれません。
それは担当医師に前述の可能性が念頭に無かった場合、無用な医療行為が成されるかもしれないと言うことです。

つまり頸部の手術を行なっても、頸部の諸筋の過緊張が原因で生じた疾患なら、自覚症状には何の変化もきたさないことになるわけです。
その場合の多くは、当院などでの治療院などで行なわれる筋肉への治療は禁忌となります。
医師もおそらく許可しないでしょうし、もし許可したとしても我々も正常よりも手術により弱体化した頚椎に圧力を加えることは、リスクを避ける意味からも難しくなります。
ですから、そうなる前に一度ご相談いただくと通常の肩凝りと同様に治療が行なえ、運良く前述の原因だった場合、寛解が見られることはお判りいただけるのではないでしょうか?

著者プロフィール

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兼田 茂和

国家資格あん摩マッサージ指圧師保有。
日常的に抱えている慢性痛に対し、その痛みの原因を追究して根本を改善することで、痛みの軽減を目指します。日々、人の命を預かる重みを感じ、ひとりひとりに合った施術で、最後まで誠心誠意施術致します。

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  • 腰痛の原因になる歩き方

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