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手術を躊躇う疾患①: 膝痛

2025年06月02日
先月までは病院に行くほどではないけれどと題し、
主に肩凝りで生じさせる症状や肩凝りを生じさせる姿勢とか歩き方についてご紹介してきました。
その姿勢とは側弯症や円背と言った体幹の変形で、頸肩背部の諸筋の過伸展(或いは過緊張)が余儀なくされることで、痛みや身体の不便を生じさせるものでした。
側弯症では歩き方に原因があり、どちらか一方の脚が健側の脚に比べ短くなるような姿勢を取られて歩かれ、結果、患側に体幹が倒れて健側の頸肩背部の諸筋に痛みを生じさせるものでした。
ですから今回は患側の脚が短くなる原因について述べさせていただこうと存じます。
注意: 医学用語では下肢部では大腿から下腿までは脚部、足首からさきを足部と分別しています。

何故、片方の下肢が短くなるかと言うと、一番の原因は歩き方と言えるのですが、例えば殿部の諸筋肉の過緊張により股関節の可動域が狭くなったり、膝関節の伸展可動域が狭くなることが挙げられます。
言うまでもありませんが、一方の足が浮いていたらもう片方の足は軸足となり、体重を支えるわけですから、軸足側の股関節が後方に曲がらない分、反側の歩幅が短くなるのです。
つまり、股関節の可動域が狭くなった側とは反対側の膝関節が完全伸展できず、曲がったままの膝で歩くことによりそれが固定されて結果的にその側の下肢が短くなるわけです。

そのような歩き方になる前は殆どの人が体重を懸けるところに問題があり、足裏の踵の外側に体重を乗せられます。
つまり足裏の外側が地面に密着し、親指側である内側が浮くような歩き方をされます。
それを確認するには靴裏をご覧ください。踵の外側が擦り減っていませんか?

短くなった側の下肢では、仰臥位姿勢では膝裏に隙間ができ、大腿部の前にある大腿四頭筋や膝蓋腱が硬く過緊張を余儀なくされます。
ですから、この状態が続けば大腿四頭筋や膝蓋腱に痛みを生じさせるのですが、その多くが膝の骨の痛みと誤解されるのです。

意外と思われるかもしれませんが、骨には神経は存在しません。
膝周辺で感じられる痛みは、筋肉やその先の腱の痛みなのです。

もしご自分の歩幅が短いかどうかを自覚しようとすれば、ノルディックウォーキングをされることをお勧めします。
ノルディックウォーキングでは左右の杖を掴んだ側の腕と同時に足を動かしますので、その側の杖の先端付近にその側の足先が着地します。
ですから左右の杖を同じ距離で前に出し、地面を突いた杖の先端付近に足先が達せず手前に足が着地するようなら、その側の下肢が短いと言うことになります。
でも、床に座り、長座(膝を伸ばした座り方)で一方の膝裏が浮いていて、踵の位置を確かめただけでも左右の脚の長さに違いがあるのはお判りいただけるでしょう。

さて、左右の下肢の長さに違いがあるのを医学用語で脚長差と言うのですが、これをご自分で解決しようとするのなら前述のノルディックウォーキングをお勧めします。
前述のように杖を同じ距離に前に出し、杖の先端に足先が到達するように歩けば脚長差は解消できるでしょう。
杖は健康器具販売店で購入が可能ですし、使い方も教えてくれるでしょう。

もう既に膝やその周辺に痛みをお感じなら、痛みに耐えながら歩くのは困難でしょうから、筋肉の過緊張を解してくれる治療院を受診することをお勧めします。
当院のような按摩・マッサージ・指圧院だけでなく、鍼灸院でも治療は可能ですし、運が良ければノルディックウォーキングの杖を購入するよりも安価で治るかもしれません。
上記の症状で病院を受診され、当院を来院された人の中には既に半月板や軟骨が摩滅した人もおられ、その場合は病因での手術をお勧めしております。

しかし、病院での診断で大腿骨と脛骨の隙間に余裕があり、半月板がまだそれほど損傷していないと診断されたなら、完治が無理でも痛みを感じずに歩けるようになる可能性が残っていると言えるでしょう。
そのような場合は早期のうちに、治療院での施術を受けられることを強くお勧めします。

著者プロフィール

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兼田 茂和

国家資格あん摩マッサージ指圧師保有。
日常的に抱えている慢性痛に対し、その痛みの原因を追究して根本を改善することで、痛みの軽減を目指します。日々、人の命を預かる重みを感じ、ひとりひとりに合った施術で、最後まで誠心誠意施術致します。

お気軽にお問い合わせください tel:090-9217-2959 WEBサイトの営業電話はお断りしております。

  • 腰痛の原因になる歩き方

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