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何処で診てもらったら良いの?: 突発性頸部痛 = 寝違い
- 2025年11月04日
- 今回のテーマとして肩凝りで起こる様々な症状についてご紹介してきました。
先月は滅多に無い症状ですが、爪の周囲が反って中央部が凹む爪スプーン状変形についてご紹介しました。
それは血流が滞ることにより、手指まで正常な血流が阻害されて起こる疾患です。
その爪の疾患が生じる前には頸肩背部や上肢に症状が出るものですが、肩凝りを感じ難い体質の人では、気がついた時には指先の皮膚の色の変化や爪の変形が起きていたと言うこともあります。ですから、上肢帯の血流の回復を図らねばならないのですが、完治に至るまでは気長に治療を施さねばなりません。
さて今回ご紹介する疾患は朝、起床時に一方の首のどちらかに鋭い痛みを感じて眼が覚めると言う症状で、一般的に言う[寝違い(或いは寝違え)]と言うものです。
就寝中に体位変換(寝返り)をして体幹と同時に頭部を転がしたなら問題はありませんが、体幹に引っ張られるように頭部を転がしたなら上記の危険があります。とは言え、就寝中の無意識に行うことなので、気をつけることは難しいでしょう。
発症する原因は違いますが、自動車で追突されて起こる鞭打ちに似た症状と言えるでしょう。軽度な症状でしたら頸部の諸筋の過緊張(凝り)で済んで、暫く安静にしていたら徐々に痛みを感じなくなるのですが、そうはいかない場合もあります。
数時間経っても自覚症状に変化が無く、それがただ首を動かし難いだけなら鍼灸や揉捏法などの按摩で完治が果たせますがピクリとも動かせないと言うならそれは重篤です。頸部の骨由来の症状だと厄介です。頸部の骨を頚椎と言うのですが、全部で7個存在します。
その頚椎の幾つかが寝返りにより捩れた格好で固定し、その椎骨に起始 或いは停止している筋肉が強く引っ張られることが想像できます。
このようなことは常に頸肩背部の諸筋肉を堅く過緊張させられる人に多く、中でも肩凝りを感じ難い人に多いように見受けられます。
もし起床時に上記の症状を感じたら、慌てず無理に首を動かそうとせず、起き上がれないほど酷い症状なら誰かに助けを求めてください。
通常の生活に無理が無ければ安静にし、通常の生活に困難をきたすようなら接骨院か治療院を受診することをお勧めします。
しかし整形外科を受診してレントゲン検査で前述の頚椎の異常が見られたら、殆どの場合カラーと呼ばれる頸部を固定するコルセットの装着を指示されるでしょう。痛みの度合いによっては塗り薬や内服薬も処方されるでしょう。
西洋医学的治療では前述の保存療法と言われる治療が施され、捩れた頚椎を整復させる治療は行なわれないのが常のようです。
しかし当院のような脊柱矯正術が果たせる治療院を受診したなら、頚椎の可動に携わる全ての筋肉を緩ませ、脊柱矯正術で捩れた部の頚椎を整復することができます。
頚椎をはじめとする椎骨の後方には棘突起と呼ばれるまるでゴジラの背中のような突起が存在するのですが、それが一列になって僅かの狂いも無く整列できたなら完治が果たせたことになります。
これまでのことは普段から運動習慣を持たない人に当てはまることですが、運動習慣とは言わないまでも時々柔軟体操を心がけただけでも、上記の危険性が減るのではないでしょうか?
著者プロフィール

兼田 茂和
国家資格あん摩マッサージ指圧師保有。
日常的に抱えている慢性痛に対し、その痛みの原因を追究して根本を改善することで、痛みの軽減を目指します。日々、人の命を預かる重みを感じ、ひとりひとりに合った施術で、最後まで誠心誠意施術致します。
WEBサイトの営業電話はお断りしております。
















