大津市在住 Iさん 63歳 不動産業
壮年野球で、セカンドを守っていた時のこと。
ゴロを処理して、グラブにボールを納めた瞬間、左肩と首辺りに何かが飛び込んできました。
ファーストランナーが走ってきた左膝が、膝蹴りをするように私にぶつかったものでした。
意識はあったものの、私はその場から動けず、救急車で病院に行くこととなりました。
脳には異常が無いとの事で、2日ほどで退院したのですが、首や肩や背中の違和感が残ったため、
その後も通院を余儀なくされました。
先生に「日にち薬」と言われ、シップと痛み止めを使って、体を騙し騙しにやってきました。
しかしそれでも、数ヶ月経っても首や肩の違和感が残りました。
更に左腕も動かし難くなって、不自由な生活をおくっていました。
知り合いの紹介で、兼田治療院を紹介してもらい、電話で依頼しましたところ、「とにかく診せて欲しい」と言われ訪問。
首や肩の痛みなのに、全身を触ってもらい、体を緩ませてもらいました。
痛みの強いところは、最初は柔らかく軽い揉み方だったのですが、肩や背中と言った、比較的違和感が強かったところが、
改善され、小さな違和感に変わりました。
4日後、2回目の来院で、症状を効かれて、「体が捻れるようになって、左手を使う動作が、感じとして楽になりました」と伝えました。
その日も全身を治療してもらい、後半は首と肩と腕を重点的に触ってもらいました。
「これで首や肩を動かしてください」と言われたので、そのように行ないました。
すると、コリコリと小さな音はするのですが、全く痛みと言った強い症状は感じません。
先生曰く、「異音は今まであまり関節を動かさなかった事により、筋肉が硬くなっているための音で、心配はありません」とのことでした。
その後、最初痛かったところや、強い違和感があったところは、気にならなくなり、その日はそれで帰宅しました。
後日、背中や腰、尻から太股へと治療していただき、「立って背を反らしてみてください」と言われたので、そのようにしました。
つづけて「これで通常の日常生活がおくれると想いますが、まだご心配ですか?」と言われ、とりあえず、その日は帰ったのですが、
以来、強かった違和感や痛みは無くなり、体を動かす事に心配がなくなりました。
先生のコメント
Iさんは、頸肩背部の症状を主訴として来院されたが、上半身を庇うあまり、脊柱の柔軟性が失われ、腰椎に於いて、前屈状態で、外見的に強い円背を生じておられた。
頸部の筋肉は、痛みによる恐怖心からあまり大きく動かされず、強い過緊張状態を呈しておられた。
左肩関節の痛みや違和感は、背部の筋肉(菱形筋=肩甲骨を内上方に挙上させる筋)と三角筋(上腕を前・横・やや後方に挙上させる筋肉)の過緊張状態により、起こったものと推察した。
注意) 上腕の挙上(今回は、説明しやすい事から、側方挙上を例とする)は、完全挙上の90度のうち、60度は肩関節、30度は肩甲骨が稼働する事で、腕(肩)の完全挙上が成り立つ。
主症状の何れも、筋肉の過緊張状態が原因で、患者さんの意識がこの部に集中していた事から、施術には強さの調節がひと一倍必要だった。
患者さんの訴えられる主訴の治療は、これで完了したが、主訴でない腰部 殿部 大腿部の異常は、頸肩背部の痛みが強く感じられ、その他の痛みはそれほど感じておられなかったのか、問診でも言われなかった。
何故 こんな事が起こったかを推察すると、首や肩の症状が起こる前から、その兆しが有ったのではないだろうか。
それが左頸肩部を庇うのに、頭を前に倒した姿勢を続けてこられたため、胸腰椎に円背を増強させられたと想われる。
現在は、胸腰椎の柔軟性が回復された事により、両姿勢を取り戻され、症状は殆ど感じられなくなり、通常の日常生活を普通にされている。
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