高槻市在住 Iさん ホテル勤務 61歳 男性
学校を卒業して調理師の道を歩んで40年あまり、他人が診ても自分でも体にガタがきて、2年前には足を洗おうかと想うぐらい仕事が辛く感じていました。
包丁を握る手の握力が落ちて、まな板で包丁を滑らせてしまったり、首から肩にかけて疼くような痛みがあったり、手指の爪先が反ってボロボロになったり、夏でも膝から下が冷えて痺れを感じ、足の甲は紫色に変色して「このまま足が腐るんじゃないか」と思ったぐらいでした。
仕事が終わって、背を伸ばそうとしても伸びきらず、逆に腰痛が起こりうずくまったり、首や背中に電流が走ったり、いつまでこの仕事を続けられるか心配の毎日でした。
病院に行って検査してもらっても、神経には異常は無く、他の症状も薬で何とかしようとしましたが、改善には至らず数年前から、修行時代の仲間の勧めで、いくつかの鍼灸院や整体院を尋ねましたが、目立った効果が無く、最後に少し遠方ではありましたが兼田治療院を尋ねる事にしました。
通院初日で、首や肩の疼きと腕の脱力感が軽くなり、通院を続けるに従がいまるで身体が若返るように回復していくのがわかりました。
一番驚いたのは、背中が真っ直ぐになり、落ちていた右の肩が上がり、背を反らしても痛みも無く反れる様になって、朝、健康な状態で夕方まで耐えられるようになったことです。
手指の爪の変形も完全に治り、足の甲の変色も薄くなり、今では若干足指に残るだけとなりました。
私の体型は大柄で、殆どの関節も硬く、全身を触ってもらっても、今日は上半身、今度は下半身と言った具合に2週間に一回、定期的にお世話になり、その結果、身体に自信がついた事から、気力の続く限りこの仕事を続けようと想います。
仕事柄、転勤が多く、何処へ飛ばされるかはわかりませんが、何処からでも通院するつもりです。
また、転勤先でも私のような人がいれば、兼田治療院を薦めるつもりです。
先生のコメント
Iさんは、若い頃から板前さんで、外国でも仕事をされていたそうで、調理の責任者としてお名前はその道では有名な人だそうである。
当院を来院された初日、「こちらで治らなければ、今の仕事をやめるつもりです。」とおっしゃり、責任感が重圧となり、問診で主訴をお聞きすると、様々な症状をお持ちだったので、「最初は結果の出し易いところから」と治療を開始した。
円背は言うに及ばず、脊柱の柔軟性は欠如しており、利き腕の側の膝は完全伸展不能で、骨盤の右下がり、脊柱の側弯、故に肩が右に下がって首を反対側に倒され、頭の平行を保たれていた。
上半身の筋肉は過緊張を示し、肩関節の可動域は聞き手側が50%程度に狭まっておられた。
利き腕は血行不良で、爪がスプーン爪と言われる状態で、爪の先が反り返り、色はその態を成していなかった。
「何故こんなになるまで放っておいたのですか」と尋ねたら、「治療はあちこち行きました」と言われたが、それにしては酷い状態だった。
まずは筋肉の過緊張を緩め、若干ではあるが、脊柱の柔軟性の確保を試みた。
上位胸椎の円背が軽減した事により、強い肩凝り症状が軽減し、次いで腕の筋力の回復を図った。
握力が多少回復したところで、下肢の血流回復に努め、「足の甲がポカポカしてきた」とおっしゃるようになり、その日はそれでお帰りいただいた。
とにかく円背を軽減しなければ、姿勢の改善には至らず、二回目の来院からは背腰部と下肢の治療に専念した。
膝関節の伸展がほぼ改善した事により、側弯が軽減し、肩の右下がりが軽減した。
数ヶ月の治療で、全体的な脊柱の柔軟性がやや回復した事により、立位姿勢が楽になったとの事で、その日以来、肩凝り症状と腕の脱力感は言うに及ばず、背腰部痛については言われなくなった。
治療と工夫で、足元の冷え感を軽減した事により、足の痺れも無くなり、「おかげさまで、まだこの仕事を続けられそうです。」とおっしゃり、仕事をお続けになりながら、症状の再発予防のため、今も定期的な治療をお続けになっておられる。
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